あけましておめでとうございます。
今年はウサギ年です。メタル兄さんの歳です（異論は認める）
そういうわけで年初めはシャドメタです！

SSです。
……短くてごめんなさい。



「とりあえず、今年も無事に迎えられたな」
おぞうにを作り終えたメタルは、恋人が待っているひなびた神社に来ていた。
ワイリー基地から徒歩10分。境内はボロボロに崩れ、ご神体とおもわれる石でできた弁天像だけがここが神社であることを示していた。

北風が鋼鉄のボディに吹きかけるたびにメタルの特異的なイヤーポートは揺れ、熱排出を行っている部品から白い水蒸気が出てくる。
「そうでござるな」
赤いマフラーを靡かせ、この忍者ロボットはメタルのすぐ前に出てくる。
飄々としたいたずらっ子の顔ではなく、感慨深く目を細めていた。

「あぁ、シャドー。俺たちはまだ稼動してもいいのだな」
メタルはまた年を重ねることができた喜びにエメラルド色のアイカメラを細める。

ワイリーナンバーとして、ロックマンを倒すこと、博士の世界制服を手伝うこと、を目的として作られた自分たち。
世間一般的には排除されるべき存在であろうとも、我々はこの通り、生きている。

そして人間らしい心をもって、悲しみも愛しさも理解してきた。


「今年もよろしくな、シャドー……」
潤んだ目で、メタルは徐にマスクを取り、シャドーの唇に自分のソレを押し当てる。
ピンク色の唇を割ってメタルの咥内に舌が入り込み、甘く蕩けそうなキスが返事となって返されるようだ。
冬の夜なのに熱い夜が恋人たちに待っているのだった。



弁天様には恋愛成就のご利益もある

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と、いうわけで、あっつあつの感じで今年はスタートします。（短いけど）
不定期掲載、不思議色を今年もよろしくお願いします。