スペースルーラーズ基地。

橙色の顔が真っ赤になって叫んでいた。ごみだめといっても過言ではないある一室で。

「あ～、サターンお前には掃除という言葉がないのか！」

「ない！」

「落丁かよ。ならとっととお前の辞書に《掃除》を上書き保存しろ！」

煙突もぽっぽと鳴らしている。

「ブラック・ホールで吸い込めばいいじゃないか～」

「それをやってここの作戦会議室を汚したのはお前だろうが……」

ブラック・ホール。こいつがつけているフラフープみたいなそれ。異次元に繋がっているらしく一度吸い込んだものはどこかにいってしまい、こいつもどこに行っているのかわからないという……だが、どこかに繋がっているのは確かだ。

で、それがランダムだということも確かだ。

で、運悪くその異次元の穴の終点として結ばれたのが、たまたまジャイロがいた会議室だっただけだ――スペースルーラーズに今後の展開について話をしにきただけなのに……俺は……。と、当時はうっすらとした涙を流したという。

どこまでも不運な兄機だが、そんな彼に少しでも苦労掛けないようにとはじめたのが、今、チャージが行っている突撃サターンの部屋掃除である。

「そ、それが嫌だからやっているんだからな。べ、別にお前が心配じゃないからな……ほら、お前のところの隊長は潔癖症じゃないか。このままだとお前追い出されるぞ。そうなったら、なんだ……夢見が悪いというか」

こいつらを復活させる手助けをしたわけだし……。

「それに家には、お前みたいなのを養う余裕はない！」

「うわ～、ひで～、そこまで言うか、チャージ」

家計簿は火の車だと嘆かれ続けること数年。

黒字があってもすぐ世界征服資金に回されるのだから。

嘘は言っていない。

「とにかく、年越しスペース村も作る気ないから。なんとしてでもお正月休みまでにお前の部屋をきれいにするぞ！」

「年越しって……もう過ぎているんじゃ……」

チャージの文章が少しどころかおかしいのは、あまりにも汚い部屋を見て電子頭脳にオイルが溜まったからです。

ジェットエンジンを噴かせ、やってきたのはワイリー基地（仮）。

目的の人物は必ずここには来る。

空中庭園、エインパークは休みで、あいつは外に遊ぶよりも内職を手伝うほうなので……ほかに行くところがないはずである。

（それにしても……）

ずいぶん賑やかだな。

それはまだジュピターが遠くから見ているからである。

「誰だー、こんなもの作った奴はー！」

「ん～、ワイリー博士ですよ、基は。ただ、私たちがアレンジしただけです～」

水晶がけらけらとレポートを書いていた。

実験は成功だということを。

はい、明日こそ最後です。
なんか、ものすご～く適当な文章ですけど。
こういう企画なのでと、温かい目で見守ってください。
では、また明日～（できれば）