「今年こそ世界征服じゃぁああぁあああいぃぃいいぃいい！」

一方こちらは初日の出組み。

人通りの少ない秘密のスポットで初老の男性が色とりどりのロボットに囲まれ今年の目標を宣告していた。

ちなみに、ここで実は初登場というワイリー博士。

好きキャラなのに今まで出番がなくてスマソ。

「博士、こんな冷たい空気で大声を出されては喉を痛めてしまいます。それと体温の低下が心配です。さ、こちらの甘酒をどうぞ」

ポットに熱々の甘酒を入れ用意しているのはメタルマン。

「お、気が利くな、お前は」

「もちろんですよ」

創造主に褒められ、顔が赤くなる。

彼のうさミミ……もとい独特の形をしているイヤーポートがぶんぶんと揺れている。

「メタル先輩の耳は犬でいうところの尻尾みたいな役割なのか？」

同じく甘酒に舌鼓を打っているワイリーナンバーの皆さん。

「メタ兄のあれってかわいいから♪」

「うん、ちょっと見ていて和むよね」

第二期末っ子お子ちゃまに人気みたい――主にマスコット的な意味で。

「ん～、可愛いからいいではござらぬか、ジャイロ」

一人、惚れている弱みなのかいい顔で返答しているのはシャドー。

ちみっこの回答はまだ納得できたが、大きな友達のほうは邪なにおいしかしない……見た目のせいか、それともキャラ的な何か？

ジャイロの顔がなんともいえないと、遠い目で見ていた。

（ジャイロも喜んでいるときぶんぶん回しているよ、プロペラ）

無意識だろうけど。

それを言わないのは、スターはジャイロにその癖をやめさせたくないからである。ちなみにそれは、リーダー命令で第５期ナンバーの極秘事項にされていたりする。

ボケ担当は無論気がついていない。しかしツッコミタイプ、ジャイロを抜かす、の見解では……ウェーブ：少し気の毒に思っているが自身はグラビティーの面倒を見るので手一杯なので傍観を決め込む。チャージ：かなりかわいそうに思っているが自身はナパームの暴走を食い止めるのが手一杯なので傍観を決め込む。クリスタル：確信犯。スターとはこういう色もの的なものに対しては積極的に協力している。以上である。

かわいいは、正義（悪だけどね）！



「そう、可愛いは正義ですよ、ストーン」
「おい、目、いっちゃってないかクリスタル。ていうか、わしがこんなことしてもうけるのか？」
愉快なワイリー家さん宅。

次回もお楽しみにね、ンフフフフフ。

と、いうわけでサザ〇さん風に、また続きます。

しかも初日の出組み全員まだ登場していないという危機が……ターボ、君はどこ行った～駐車場でちょこんと座って待っているいるわけでもないのに……。

ちなみにターボもそこにいるって注意文を書き足せば……あ、確実にターボマン好きを敵にまわす、それ。