2024 11,23 02:24 |
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2010 01,06 20:13 |
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すみません、なんか、疲れてしまったのとおちがなかなかうまくいかなかったので結構長引いてしまいました。
「そうか、これ、ウイルスのせいなのか~」 今年度一番の遅起きはスラッシュマンでした。 理由はほとんど冬眠していたから。 バーストにたたき起こされるまで気がつかなかっただろう。この愉快な格好に。 装甲板だけに纏わりつくホログラフ……強制的にカラーを変えられるというウイルスを感染させられたというのを知ってほっとしていた。自身が進化してしまったわけではないんだ、恐竜さんのままでいいんだと。 「先輩方も何を考えているのやら……」 「甲子園で六〇お〇しでも歌えっていうことか?」 クラウド、ジャンクも困惑気味。 「私も朝起きたときはびっくりしましたよ」 蝙蝠の羽が確かにあんなふうに変わったら、そうなるわ。 スプリングぐらいじゃないか、喜んでいるの。 そんな7ナンバーズを遠くで見ていたのはスマトランを数匹ワイリー基地(仮)つれてきたマーズとナパーム。 「正月って言うのは、仮装大会もするのか?」 「いや、違う。あれはね……」 がうがうと鳴く部下を宥め、様子を伺う。 今出たらちょっとやばいだろう、なんたって俺達いつもどおりなのだから。 さまざまな電源のランプの光が宝箱をひっくり返した宝石のように散りばめられているのではないかと錯覚してしまいそうな暗闇の研究室で主犯とその共犯者は同士から届けられたメールを見ていた。 「ん~、結果はこんなものか~」 クリスタルから受け取ったレポートを見てご満悦なのは同じく共犯者のグラビティー。 「しっかし……実際やってみるとかなり有効だな。ウイルスっていうのは……」 フラッシュも感心する結果。ウイルス自体はまだ開発途中のもので、明日の朝には勝手に消滅するものではあるが、こうもまぁ蔓延するとは……。 「でもみんな同じものになったわけではないね。亜種もある」 「そうだな……。ある程度の誤差はしかたねぇとは思っていたが」 「抗体もあるから、かな。フラッシュ先輩、今度何とか行って連れてきてくださいよ、クイック先輩をここまで」 「あ~ちょい、無理」 そりゃ、弱点武器を持っているとはいえあいつを捕まえるのは至難の業。 「それに俺に頼まんでも、この結果を見ればワイリー博士が直接言ってくるだろ」 なんたって、一人だけ違う結果を出しているんだものだと。 ウイルスをワイリー基地一帯に散布した主犯はほくそ笑んでいると、どすどすとものすごい足音を立ててこの研究室までやってくる音がする。 「ん、この足音はフォルテか?」 「あ~、珍しい~。帰ってきていたんだ~」 どうせこの騒ぎに怒り心頭でこちらまで来たんだろう。なら、自分たちがすべきことは唯一つ。 「グラビティー・ホールド~」 重力を変えて天井に隠れることであったという。 「どこに、居やがる!」 怒鳴り声。 ウイルスによって被害を受けた沸点の低いナンバーズがここまで来るのは想定内。だからこそ主犯は逃げる相方として重力を操るグラビティーを選んだのだ。 その考えは的中し、息を潜め隠し通す。 「出て来い、チクショウ~!」 気づいてない。気づいてない。 それにしても……ずいぶん愉快な格好になったな、こいつも。 「ガウガウウガウ?(訳:そっちにはいないのか、フォルテ?)」 「どうやら、いね~みたいだ。ゴスペル……それにしても、たまに帰ってみればこんなことになるとは……」 震える手足にこめかみにはおおきな#が。 「まぁまぁ。そう怒るな。それほど悪性の強いウイルスじゃないし、明日には消えてなくなるって言うし……」 エアーは苦笑い。 被害者は初日の出に行かなかったナンバーズ。 ウイルス製作者は抗体があるのでこんな有様にはならないというし……。 「クリスタルもどこに行ったのかわからねぇし……」 探査能力が高いスネークもすでにあきらめ気味。 「すみません、先輩方……」 ほとんど共犯者が5のメンバーなので肩身が少し狭しい被害者でもあるストーン。 「ま、主犯がハゲだから仕方がないよ!」 あっけらかんと、底なしの明るい声でひどいことを言うクラッシュ。……ただいま天井裏で必死にフラッシュの怒りを抑えているグラビティーがいます。 「俺はどんな姿になろうとも戦える力が劣っていなければ問題はない」 かっこいい台詞だけどね、今それを言っているあんたはかなり滑稽だよ。映像がないのが真に残念なぐらいに。 そもそもおまえ亜種になっているぞ、クイック。 「この戦闘馬鹿が……」 フォルテのがっくしと肩がさがる。 「まぁ、お正月だし。いいんじゃない、こんなお祭り騒ぎも」 のほほんとスパークの声。ちなみにシャドー以外の第三期ナンバーは巻き込まれました。 この馬鹿騒ぎに。 「ぶわー、ははははははは」 「博士、笑いすぎです。ぷっ」 「今笑っただろ、収めつつも笑ってだろ、メタル! つうか目を合わせろ、お前らーーーー!」 初日の出から帰ってきたワイリー一行が目撃したのは……もののみごとに黒と黄色のツートンカラーいわゆる寅縞、わかり易くいうとトラ一色となったワイリーナンバーズだった。 フォルテの怒りも今年の干支ではそんなに怖くない。 「おちつけフォルテ。笑いに拍車を掛けるぞ」 「クイック、あんた……なんであんただけ豹柄なんだよ! うけならってんのか」 「お、これはおもしろい♪」 初老の博士の目が輝く。 「博士っー。今度は俺からの出し物、スマトランたちの曲芸から入りま~ス!」 宴会が始まりだす。 とりあえず、今年もワイリーさんの一家は平和です。 気がついたら、正月が終わっているのに正月ねたでした。ここまでかくのに本当に何日費やしたのか……。 PR
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