で、今回のお話の時空軸はＷ４。

そこで出演していなかった５ボスの皆さんは……？
スペースルーラーズも登場するよ！

妄想、捏造どんとこいという人はつづきからどうぞ。

――いいことは自分たちの手柄、悪いことはみんな俺たちのせい。

生まれ出でたことは感謝するが……いや、あのときは感謝という言葉なんか浮かばなかっただろう、心の奥からは。

青い海の中でお前と漂うことがなかったら――。

 
この青い海で君と……１

どこかの惑星で。

酸素が少ないこの空間で暢気な歌声が直接電子頭脳によく響く。

「ん～、これが遺跡、あれも遺跡、遺跡がいっぱい楽しいな～♪」

声を出してもつたわらないから内蔵してある無線はフル稼働しているので、こんなグラビティーの自作歌も流れてくる。

「うっさい！」

陸上より海中にいる時間が多いウェーブ。ただグラビティーの面倒……もといサポートのために呼び出された。

「ん～、いくら人手が足りないといってもな……風がないと俺は自由に動けないというのに……」

重力が地球の六分の一だから高く跳べるけど……自慢のプロペラが使いづらくなっているので少々御機嫌斜めのジャイロ。

「まぁまぁ。博士に頼まれた遺跡の調査はこれで終わりなのだから☆」

我らが探検隊隊長のスター。

以上がワイリー博士に命じられ、宇宙遺跡調査に来ている面子である。

未知の文明やエネルギーを求めて貪欲に情報を回収する姿勢はむしろ好ましい。ぶつぶつと文句を言いつつも結構みんな発掘用のスコップやらメモリーチップの予備を多くもってきているところからして、のりのりである。

たとえ可能性が低くたって。

 

「シャドー先輩みたいなロボットが仲間になることはいいことだろうな……」
そうなのだ。
運良く起動できるブラックボックスを発見すれば強力な仲間がワイリー軍団に加わる。
それは世界征服のために必要なことだし。

「え、ジャイロ、ミーは、ミーは！」
「うう～ん、まぁ、えっとそうだな……どちらかというといいかな？」
「疑問系になってるっ、ヒドいよ、ジャイロ～！」
エメラルドの瞳に思わず涙。

しかし、これもこの仲のいい兄弟機にとってはいつものことで。
早い話、軽いスキンシップだ。現に、スターはひどいひどいといいながらもジャイロにべったりと引っ付いている。

「スターって何かとジャイロに突っかかってくるよね～」
「そうだな」
５ボスメンバーの中で初めてあった一つ上の兄機。
ウェーブもその気持ちはわかる。というか、もともとこのぽえぽえグラビティーのサポートも出来るようにと造られ、期待されているため、いい意味でも悪い意味でもほっておけない。

（つうか、一種の刷り込みか！）
そう考えてしまってちょっとショックを受けるウェーブ。
「あれ、どしたの、ウェーブ、顔真っ青だよ？」
まぁ、それはもともとだけどね。

次回デジャビューが……すみません、ショックだったのでもう寝ます。おやすみなさい