2024 11,22 20:44 |
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2010 04,15 23:27 |
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ということで、ジャイロメインに小話アップ。
もう自分でも間に合えばそれでいいんじゃね、とか思っているよ! 捏造設定もあるよ! 「刹那……硝子……悠久……」 ずいぶんと分厚い本を片手にぶつぶつとあーでもない、こうでもないと客が少ない……もとい今は客がまったくいない空中庭園で呟いていた。
「何をやっとるんだ、ジャイロ」 「げ、ジュピター」 背後から急に声をかけられたために吃驚してしまい、持っていた本が空に投げ出してしまった。 「あ、あぶない」 すかさずキャッチしたのは珍しく空中庭園にやってきていたスターだった。 「GJ、スター」 いつもはタイミングよく現れることなんかほとんどないのに、明日は雨か? 「ああ、予報では雨だな」 お天気お兄さんトルネードも庭園に来ていた。 「やはりそうか」 「もう~、なにその台詞~、ちょっとひどいよ、ジャイロにトルネード~!」 こめかみに#をつけてスターが頬を膨らませて抗議する。 「……」 ジュピターは戯れている三体を見て目を細める。 至って平和であるこの光景があまりにも眩しくて――これが昔は……いや、なんでもない――ここでは関係ないこと。 自分たちは世界征服を狙う悪党でいいのだ。 それ以上のそれ以下の悪者でなくていい……アイツラノ言うことを聞くただの操られ人形ではなく、一個人の感情で動いていい……。 ここに来たのだって、俺の自由に考えた結果、居心地がいいから来ているだけ。 ただ、それだけ、なのだから。 「ところでなんで辞書なんか引いているんだ? メモリーにデータがあるだろ?」 「あ~、それは雰囲気作りというか。人間の目線で物事を考えないといけないものも世の中にはあるというか……」 少しばつが悪そうにしているものの、顔が少し赤い。 人を見下すという短所があるジャイロだが、それは唯人間が嫌いだというわけではない。何もしない……ただ怠慢で利己的な人間が好きになれないだけ。 時給戦隊アルバイターとして世に出ているときなどは人間を気遣っている様子が伺える。 選り好みといっては何だが、見下している人間と対等に見ている人間と態度が露骨に異なっているのだということはそう短い間柄ではなくなってきているジュピターでは解る。 と、いうことは誰かのためにこういう非効率な方法を選んでしているということ、か……。 「ミー知っているよ、ジェミニに頼まれて歌詞の校正をしているんだよね☆」 「菓子?」 「いや、歌う詩のほうだよ」 スターとトルネードはよく知っているらしい。 「別に黙っていたわけではないが……バンド、組んでいるんだ」 バンドとはmegamanのあれです。 PR
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