2024 11,23 08:03 |
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2009 05,02 21:56 |
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今回のスパコミに予定していた、R18本(影鋼)が、完成できませんでした。(泣)
とりあえず、前に描いたへぼぼん漫画、ロックマンオールキャラコピ本は持っていこう……。 そしてつづきからは予定していたけど出せなかったものの前半部分だけでも……。 軽く、R15ってことで、(影鋼) 中途半端ですけど。 今日、奴の任務が終わり、帰ってくることを知っていた。 かなり時間がかかった調査だったか、博士の満足するレポートだったらしく、博士は喜んでいた――博士から通信が来たのだから間違いない。 俺もそれが嬉しくて心が弾んでしまった。 柄にもないのだが、恋する乙女のように、稼動音が激しく鳴り響く。ヒートしてしまいそうに……電子頭脳がくらくらする。 「あ!」 誰の声だろうか? 意識を失う寸前に聞いたような……。 薄ぼんやりとした光景の中、慌てふためいた後輩の姿だけが、ピジョンブラッドの眼に焼きついた。
しんと静まり返った研究室の奥からコポ……コポ……と時折小さな水温が響いてくる。動くものの気配は感じられないが、よどんだ空気の中でそこはかとなく漂うのは冷たい金属にはありえないと思っていた、暖かい「命」のオーラ。
野望に燃えていても、すべては彼が愛するロボットのための望み、そして「希望」。それを知っている、彼の愛する「息子」たちは一癖も二癖もあるが皆、「生きて」いる。今、修復中とはいえ「命」のリズムが途切れていないのはそのため。 毎日が単調で疲れて生きる喜びも実感できない、人間のエゴによって「心」を入れられただけの機械人形ではない、彼らだからこそなせる一種の「奇跡」。その音に魅了されるのはかつて、地球とは違う星の文明で虐げられたロボットたち。 ある者はその音の中で新たに再製し、ある者はその音に眠っていた「魂」を優しく呼び起こされたという。 (拙者はどちらのほうに入るのでござろうか……いや、この二つの中ではないか) この静寂の中の「命」の音に聞き惚れるまえに、ワイリー博士に「救われた」のだから。 シャドーは思案をめぐらしていた。 ここはワイリー基地のメディカルカプセルが立ち並ぶエリアで、ロボットにとってみれば病院といっていいだろう。ここに任務で大破したロボットは皆いったん押し込められる。見た目は軽症といっても遅効性のウィルスに犯されていたり、普段のメンテナンスを怠ったために予想以上に大破してしまったりと理由はロボそれぞれだが博士の手を煩わせるのだけは避けたいらしく、おとなしく修理に専念している。 今日、シャドーがこのエリアに来たのはワイリー博士からの遣いとして新たなワクチンプログラムのデータをネット世界から遮断されたこの空間に届けること。 そう、ここはハイテクだが、アナログの世界。データを一部でも、一欠けらでも流さないようにと、万全を期すためにあえて外部と繋げていない。ワイリー博士の作り出すセキュリティーやプロテクトは強力ではあるが、完璧ではない。 それでなくても宇宙からわけわからんが高度な文明のロボットが降り立つことが当たり前のこの世界。念には念を。多少面倒くさくても、物理的に手渡し、データを更新することになっても愛する息子たちの危機を少なくするためには仕方がないことなのだ。 (スター殿がいい例であるござるからな~) ネットにアクセスできる環境であればどんな情報だってセキュリティーだって彼の演算能力の前には丸裸にされてしまう。戦闘用かつ高い計算能力に特化されているフラッシュマンでさえ、本気時のスターマンほどのものではない。 ただ断っておくが、フラッシュマンの真骨頂は時を止めるという特殊能力であり、メモリーが必然的にそちらにくわれている。基地を占領することを目的としたチームのリーダーの役割を考えればハッキング能力がスバ抜けたていないほうがおかしい。それにスターマンに搭載している機能がオーバーテクノロジーによる産物であることも考慮するならば。 スターが突破できるのであれば、彼以上の科学力の結晶に打ち勝てるわけがなく、スターでさえ読み取れない方法を選んだ結果がネット世界から隔離することとかつ更新データ特定のUSBに入れて直接入力する方法だった。 ここの機材でしか再生されない、データ。 ワイリー印のフラッシュメモリーを手にシャドーはエリアの奥へと進む。 「ん~、シャドーマン、こんばんは~」 のほほんと挨拶するのはグラビティーマン。 危機感が薄れているように見えなくもないが、入り口付近から、彼はずっとシャドーをこのエリアに備え付け垂れているモニターを通して監視していた。今の彼の性格が温和だからこそお花畑でもあるのではないかという緊迫の欠片もなく、ニコニコとシャドーを迎えたのだ。 「今日はお主が当番であったか?」 シャドーの不満げな顔。うん、わかっている。だから、あまり僕は怒らないであげる♪ 「ううん。急にシフトを変えたの。だって、ほら~♪」 グラビティーは一つの大きな硝子の円柱を指差す。 「ん、んむぅ……」 シャドーの顔がますます渋り、小さく唸る。 視線の先の中身は、淡い緑色の液体に浮かんでいたのは、恋人。本来この日に警備と他のロボットのメンテナンスを請け負う筈だった未来の歯医者。 身を守るかのように膝を抱え、総身にきらきらと輝く気泡を纏わせてふわふわと漂う戦闘用としては華奢で美しいフォルムのボディ。普段では考えられないような安らかな顔でスリープモードに入っていた。 「これは一体……なぜでござるか……?」 半ば呆然としながら、ゆっくりと鋼鉄の焔に近づく。 「原因は過労だな。メタルマンはここのところ毎日休息をとらずに無理ばっかりしていたから、それのツケが、これだ」 仕事の鬼とも称させているメタル殿としてはありえないことでもないが……。 ……。 今回の任務はたしかに予定より半月ほど時間がかかった。 「それでなくても一人寝ではさびしいから枕に涙を流して……」 「待て。どんどん棒読みになっておらぬか!」 「にゃは、ばれた?」 視線をずらせば、カルテに模したカンペが用意されていた。 「スターがね、これぐらいのこと言ってやれって渡してくれたの~」 冗談半分で。 可愛い、可愛い恋人がワーカホリックにさせてしまうほど長く待たせんなよという警告も込めて。 「それについては弁解もないでござる。しかし、グラビディー殿、心臓に悪いでござるよ~」 正直普段ポケポケしている後輩ナンバーに真顔で脅されるというのはギャップもあって怖かった。 「でも、誰かさんがちゃんと見てあげニャイから、寂しさを紛らわせるために仕事に熱中してパタンキュ~っとなったんだよね」 だからここで療養している。 「そろそろメンテナンスが終わる時間だけど……僕、これからさっそく更新するためにちょっとダイブしてくるけど……終わるまで、ここで留守番してくれない?」 シャドーから受け取ったワイリー印のフラッシュメモリーを片手ににこにことグラビティーマン笑う。 「まぁ、いいでござるが……」 「そうそう、ここ半径五メートルのモニターカメラが調子悪くってさ、今電源きってあるんだけど……内緒だよ」 にこりと、小悪魔の笑み。 じゃあ、まかせたよ~とお邪魔虫はひとまず退場するのだった。
「はぁ……スマンでござる、メタル殿」
シャドーの右手が巨大円柱の硝子の表面に触れる。 ほのかな温かさは、情事のときに触れている人口肌と同じような不思議な生暖かさであった。水中の中にいるメタルは胎児のように安心しきった顔で、ここまで安らか顔はすべてをシャドーに委ね激しい抱擁の果てにやっと見せてくれる表情でもあって――じっと見ているとドキドキしてしまう。マスクによって隠されているが、あのふっくらとした色っぽい唇、ブレードを投げやすくするために調整されたわりには芸術的な観点も入れられたのではないかと錯覚してしまう腕に手、並外れた機動力と跳躍を可能とした金属の足もまた美しく、すらりとした肢体とシャープな雰囲気はドクターワイリーの処女作にしてワイリー軍団最古参の戦闘集団のリーダーとしても非の打ち所もない「息子」である。 そう、彼らは「作品」の域など超えた気高き存在。 彼らに魅了され、そのうちこのメタルの「心」を手にしたのは――。 「しかし、中途半端な調査はしたくはなかったのでござる。尻尾をなかなか見せぬタヌキゆえ用心に用心を重ねた結果でござる」 調査レポートを出し、おかげで計画が効率よく進む、とワイリー博士は喜んでくださった。考えが浅い己には、いくつもの情報を得てやっと本懐が見えるというもので、逢えない辛さは己にもあったが、目の前のお主が一番嫌ういい加減なことはしなかった。いや、したくはなかったのでござる。 シャドーは硝子をとんとんとたたいてみた。なんとなくしたそのノックで、水中のメタルの身体はピクンと反応した。 「――え、な!」 驚いてつい後ずさりするシャドーの目の前で、メタルは眠りから覚めようとしていた。長い睫毛が小さく慄え、手足をクンと伸ばす。ゆっくりと目を開き、対面する恋人と同じ色のピジョンブラッドの瞳を顕わにする。 「メ、メタル殿」 スリープモードの解除とともに緑色の液体も引いていき、シャドーの存在を認識したメタルは微笑んだ。 ブンッと低い音をたて、硝子の影も消え去り、メタルは円柱の台座から下りる。 「おかえりなさい、シャドー」 冷静沈着な恋人は普段と変わらない挨拶でシャドーを出迎える。 だが、それは言葉だけ。頭だけの判断でそうした――心は落ち着きも、我慢も出来なかった――バランサーの調子を狂わせたのか、メタルはよろめく。 「あ、あぶないでござる!」 思わずシャドーは駆け寄って支える。 「ありがとう、シャドー。でも、俺をこんなに待たせるなんて随分酷な男になったモノだな」 倒れた、とわかったのは奴の顔を見たときから。 瞬時に朝からの行動を並べて、博士から聞いたシャドーの帰還に、このメディカルカプセルの検査をしていたところまでは鮮明な記憶がある。だがその後、記憶データに大きなノイズが入り、断片的な情報しか残っていない。グラビティーが慌てて駆け寄ってきたところから今までの記憶は、検索しても該当データ無しである。 これらを推測すればおのずと答えが出てくるものである。 「ううむ……それは……」 「言い訳はなしだ。それに、今ほしいものは……それ以上俺に言わせるか?」 「そ、そうでござ――」 メタルの――自発的にマスクを取り奥にある――柔らかい唇が、言葉半ばにしてシャドーのソレを塞ぐ。少し冷たい舌がするりと口腔に忍び込み、温かい粘膜を優しく撫でていく。思えばよく己はメタルにここまで教え込んだものだ。 このあとは確実にR18にしていたのでよい子はここまで。 延期理由;もうちょっとエロイ描写にしたいから。ということで早ければ夏コミに……は出したいです(願望) PR
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