2024 11,23 23:17 |
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2009 04,05 17:07 |
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はい、ということで(なぬ!)
うちでは蛇は受けです。地味に珍しいです。 蛇でも、執念深くても……そこがいいと私は思います(思うだけ)。 相手は……双子さんです。 で、R15 と、つづきからプッシュしたということは覚悟していますね。 例よってメットレス・アーマーレス ……っていうか、相手から考えてそうではないと駄目です。 では、始まり始まり~。 ぺチャぺチャと卑しい音をたてて、そいつはおいしそうに舐めていた。 「ん……」 繊細に舌を使い、蛇を模した二又のざらざらした感触が感じやすいところを正確に攻める。 イブとアダムを誑かした紅玉の瞳を持つスネークらしいといえば、彼らしい。 「ジェミニ……」 おあずけ、はこれが限界らしい。 普段は悪戯好きで、蛇の玩具を私の部屋に置いたり、ニードルの頭に花をいけたり(剣山みたいに)。ハードとは出会い頭に喧嘩をするといった、ガキそのものの、ヤンチャぶりを見せるのに……この時だけは違う。 月光が白いカーテンの隙間から漏れるこの部屋に入ったときから。 スネークマンのアイデンティティーともいえるメットを取り外し、顔を真っ赤にして催促する。 欲しい、と。 「あ、そこ……もっと、らめ……おかしくなる、でも、欲しいよ!」 スネークマンと断定できるものは、すべて取り外し、今ここに居るのは、愛欲に溺れた情夫。 私の運動に合わせ、腰を振る。 なぜ、ここまでお前は私に執着したのか。 こいつに好きだと告白されてから、ずっと。 二人だけの時は素体だけとなって私の前に現われる、恋人。 もともとこいつの素体は美しい。深緑の髪をなびかせ紅玉の瞳に彫刻のように白く、硬質をもつ妖艶の美術品。だけど、蛇。 蛇嫌いの私は思わず距離を置いてしまう。 それなのに、こいつは私が好きだといってきた。 蛇が嫌いだから、で終わらせようとしたら……すべてを剥ぎ取ってここに来た。 蛇として飾った自分を捨てると言うのか? 「ちげぇよ……」 ふと、紅玉の瞳が映る。 「俺は、飾りがなくたって……俺だからだよ」 テメェーのことが好きで好きで仕方がない、たった一つの機械人形。 「だいたい、飾りがなくたって……稼動できるけど……ジェミニの、愛情を摂取しないと俺でなくなる様になったんだぜ」 責任取れよ、色男。 俺がスネークマンとして機体を手にする前、俺の寝顔を見ていたくせに……ヘビ型になったとたん、遠ざかりやがって。始めは、嫌がらせもしたさ。むかつくから。 でも、俺が素体だけになった時……俺が寝ていたときと同じ表情で見てたぜ……。 知っていた。 知られていた。 身体が重なり合うようになったのはその時から――。 「はう!」 ビクつく身体。 どうやら次ぎ、この波がきたら確実にオーバーヒートしてしまう。 その前に、今日も愛の言葉を紡ぐ。 自分ですらわからない感情を、心臓部の稼動音を、敏感なパルスの集合体の中で荒れ狂わせ、快感を与える。 この熱にいかれたせいにして吐き出してしまえばいい。 「好きになるって決めたときからもう……てめぇに、愛されたくて仕方がなかったんだ!」 俺がこうなることは決まっていたんだ。どんなに、お前の嫌いな姿に変わろうと、お前の心を奪ってやる。 俺の、大切なものを失っても。 ……何も、失っていないけど。 「や、熱いのくる……ああぁああああ!」 熱に耐え切れず、お互い獣のように貪っていた時間が終わる。 冷却装置がフル稼働し、冷却水が熱を持つところすべてに流れ落ちる……。 こいつの部屋に着てから覚悟していた。 こいつが部屋に着てから納得していた。 ((好きだってこと)) どうしようもないくらい……。人間の真似事をしているのは、照れ隠しだ! 両想いだけどいまいち素直になれない、ただのバカップルです。 うちではシステムAI時代の子も居れば、元からヒト型ロボットとして製作された子もいます。 ヒト型の場合、起動ボタンを押されていなければ意識がないと、思われていますが……スネークはボディが完璧していなかったけどとあるロボのせい(マグネット。理由:彼の磁力のせい間接的に電源が入ってしまった。直接原因は彼の磁力によってひきつけられたコーヒー(眠気覚まし要に博士が飲んでいた)の空き缶)で意識を司るコンピューターだけが起き上がります。 神経パルスがちゃんと接続されていないし、四肢も繋がれていないのに……アイカメラとイヤホンは健在。それでジェミニを知ります。 いつも自分が完成するのをまってくれるロボとして。 まぁ、蛇なので嫌われて……一度初恋が終わる、みたいになってしまうのですが……いろいろあって(エロイこともあって)両想いだと気付きます。 あとはバカップル道一直線です。今回はそのバカップルの夜の日常をイメージしました、はい。 PR
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